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バルフレアという役の舞台作り:Gideon Emeryとのインタビュー

  • Published at 11:52:58 PT
  • Reported by Jeriaska
  • Contributors: Kaoru Bertrand
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バークシャー州ウィンザー生まれのギデオン・エメリーはヨハネスブルグのウィットウォーター大学で演劇を専攻、舞台、テレビ、ラジオと南アフリカで大活躍。演劇『Heel Against the Head』での演技でナショナル・ヴィタ・アワード・フォー・コメディー賞を受賞。今回は『ファイナルファンタジーXII インターナショナルゾディアックジョブシステム』の中で、空賊バルフレア・ブナンサの声を演じた彼にインタビューした。
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イングランドの南西部、バークシャー州の都市ウィンザー生まれのギデオン・エメリーの職人技術の中には年季の入ったプロ意識とカジュアルな英国のウィッ トがバランス良く含まれている。彼は一人っ子であり南アフリカで育てられた。そんな彼の幼年時代の暇つぶしの方法と言えば、テレビやラジオで流れてくる 声の物まねであった。彼がヨハネスブルグにある男子校、私立セイント・ジョン大学に入学が決まった時、彼の趣味が彼のプロとしてのキャリアの 基盤となった。その後、ウィットウォータースランド大学に転入、ある卒業生に説得されプロの劇場プロダクションのオーディションを受ける。そして後にそ こで絶賛されし舞台俳優ビル・フラインの手によって見いだされる事になる。

トップのエージェントと契約、大学に通いながらラジオに出演、テレビでも声優として活動し、彼は徐々にプロとしてのキャリアを確立していった。舞台、テレビ、ラジオとギデオンは南アフリカで大活躍。テレビではコメディアンとして『Not Quite Friday Night』というお笑いコント番組にレギュラーとして出演。優れた南アフリカの劇作家ポール・スラボレプツィーが手がけた演劇『Heel Against The Head』での演技では、ナショナル・ヴィタ・アワード・フォー・コメディー賞を受賞、 アメリカでいうトニー賞に値する賞である。

そして今回、Gideon Emeryは『ファイナル・ファンタシーXII』にバルフレア・ブナンサの声として出演しゲーム界を揺るがしたのである。彼の演技は非情に高い評価を受けている。スクエア・インサイダーとのインタビューの中で、200ページ以上にも及ぶバルティアの台詞に対し、「本当にやりがいのある仕事でした」とコメント。「それから正直な所フランに片思い中」とも。今日は彼にスクエア・エニックスの代表的なロール・プレイング・ゲームに参加した感想とその経験を語ってもらおうと思う。

Square Haven: 今日は忙しいスケジュールの中、私たちのために時間を作ってくださりありがとうございます。『ファイナル・ファンタシーXII』では大活躍でしたね。今日はギデオンさんについてもっと学べるよう、色々な質問をさせていただきますので、よろしくお願いします。

Gideon Emery: こちらこそ、喜んで!

Haven: 以前、あるインタビューの中で触れていましたけれど、子供の頃はテレビやラジオから流れてくる声の物まねをすることが好きだったとおっしゃっていましたね。その趣味についてもう少し詳しくお話をしていただけますか。

Gideon: 一人っ子ということもあって、ほとんどの場合、自分で楽しい事をみつけなければいけないわけですよ。よく80年代のテレビ番組『ハート・トゥ・ハート』に出てきたマックスというキャラクターの物まねをしてましたね。しかも思春期前の子供のくせにかなり低い声で...今思えばちょっと気持ち悪いですね。それからディズニーキャラクターの『チップとデール』、『ロボコップ』、『エア・ウルフ』(ジャン・マイケル・ヴィンセントの物まねではなくヘリコプターの音まね...)、『ナイト・ライダー』のキット。それからチャリティー募金用の曲『USA for Africa』に出てくる声をとりあえず全部。ちょっと変わった子供でしたね、でも楽しい思い出です。

Haven: コメディアンとしても舞台に立ったり、コメディーショーに出演したり、ショートコントライブのようなものにも出演されてますが、特に昔から好きなコメディアンや自分の印象に残っているコメディアンがいれば教えてください。

Gideon: 小さい頃はブリティッシュ・コミックの『The Two Ronnies』というのをよく読んでました。もうあれは最高におもしろいですよ。キャラクターもいいですけど、シャレがとにかくうまいんです。エディー・マーフィーの『Raw』も観ましたよ。彼の大胆で過激な笑わせ方を観ながら「やっぱり天才だな」、なんて思いましたね。

Haven: 大学で学業に励みながらプロとしての仕事を始められたんですよね。勉強と仕事を両立させるのはやっぱり大変でしたか。

Gideon: とりあえず自分が出来る限りのことはやってましたね。プロとして初めて受けたオーディションは演劇のオーディションでした。12月から1月の休みにかけてやっていた演劇だったんで、その点ではラッキーでしたね。そして大学時代の最後の年に声優としての仕事も始めました。声優としての仕事のスケジュールは、演劇のスケジュールに合わせて組んでましたね。だから卒業後ストレートにその業界に入っていったというわけです。そういう意味では、すごく楽でしたね。

『ファイナルファンタジーXII』



Haven: 演劇『Heel Against The Head』での経験はどのようなものでしたか。

Gideon: 南アフリカの演劇の天才二人と仕事をすることができたんです。素晴らしい経験でしたよ。ポール・スラボレプツィーは南アフリカの中でも有名な劇作家で、彼の長年の共同制作者がビル・フライン。ビルはコメディーの天才です。そんな二人と2、3ヶ月毎晩仕事が出来るということは、俳優にとっては最高の演劇学校に通うようなものなんです。ビルとはその何年か後に『Death Of A Salesman』という劇で一緒に芝居をしたんです。そしてそこで週に六日間、彼が演じるウィリー・ローマンをステージ上で堪能できたわけです。あれは最高でした。

Haven: 人生の大半をアフリカ大陸で過ごし、今はロサンゼルスに住んでるわけですよね。 ロスでの暮らしはどうですか。

Gideon: 天候も南アフリカの天気と似てますし、人も同じ位フレンドリーなのでその点ではあまり大変だとは思いませんね。新しい土地で始めからスタートすること自体大変なのに、僕の場合は、その上違う文化の中で育ってきたわけですから。でも最近はやっと慣れてきて、正直ロスでの生活をエンジョイしてる感じです。ロスでは人一倍仕事を頑張らないと成功出来ない所だと思います。でも一生懸命やればやっただけ実感はありますね。すごくやりがいがあるんですよ。

Haven: 『ファイナル・ファンタシーXII』のバルフレア役に抜擢されたわけですが、ビデオゲーム自体の経験は豊富なんですか。

Gideon: 小さい頃は学校が終わると自転車に乗って毎日のように『アステロイド』をやりにいってました。今、一瞬自分の年を感じてしまいました...少し大きくなってからは、『デルタ・フォース』シリーズのような一人用のシューティング・ゲームにはまってました。それからオンラインの方では、かなりの時間をマルチ・プレーヤー用ゲームで費やしました。まあゲームはかなりやってますね。

Haven: 『ファイナル・ファンタシー』シリーズの背後には、顕著な開発活動と奥の深い歴史があるわけですが、『ファイナル・ファンタシーXII』の仕事が決まったとき、これは今までのものとは違って特別なプロジェクトになるな、という印象はありましたか。

Gideon: それは断然ありました。あのゲームに払われてる細部への注意は並大抵のレベルじゃありませんよね。アニメーションをとっても声の演出をとっても、今までやった演じてきたゲームのものとはまったく違うレベルのものだなという感じでした。

Haven: バルフレアの台詞は200ページ以上あったと聞いていますが、レコーディング中苦労した事などがあれば教えてください。

Gideon: 最初から最後まで気を抜く事は許されませんでした。レコーディングは毎回4時間。芝居のリハーサルやカメラに向かって演技をしている時は、4時間なんてあっという間に過ぎてしまうんですが、あの小さいブースの中で4時間演じるというのはかなり忍耐が必要でしたね。長時間やっていると、自然に自分の集中力がそのキャラクターからそれていってしまいがちです。それを防いでくれるのが良い演出なのですが、『ファイナル・ファンタシーXII』はその辺バッチリでしたね。

『ファイナルファンタジーXII』



Haven: バルフレア・ブナンサの性格はおもしろくてとても魅力的ですが、彼は薄情でもありますね。自分自身とバルフレアはどれくらい似てると思いますか。

Gideon: もしもあなたが大学で私を見かけてたら、僕は絶対 バルフレアの格好をしてましたね。イヤリングやぶかぶかの白いシャツはもう持っていませんが。それから自分のユーモアのセンスはまあまあいいほうだと思います。でもフランとプロフェッショナルな関係を保つのはちょっと難しいかもしれないですね。僕は彼女にちょっと惚れてる部分があるから、彼女のそばにいるだけであがってしまいそうです。そして僕は彼女から変な奴だと思われ、彼女は違う空賊と結ばれ、僕は独ぼっち、というのがおちですね。まあ、その辺を抜かせば、僕は結構彼に似てると思います。

Haven: 『ファイナル・ファンタシーXII』のストーリーやキャラクターについて素晴らしいなと思った事はなんですか。

Gideon: ストーリーもキャラクターも、それぞれが複数の層から成り立っているということですね。それぞれに歴史があるというか。バルフレアは彼の父との問題があるわけですが、それ以前にキャラクターに重みがあるんですよ。キャラクターに感情移入が出来てしまう。そしてキャラクターが好きということだけで、ストーリーにもどんどんのめり込んでいく。だからキャラクターの声を演じる側としてもたいへんやりがいがありますし、観てる側も同じ気持ちだと思います。

Haven: 相互的エンターテイメントの媒体は、時代が進むにつれ大きく変わっていきます。しかし、ビデオゲームのテクノロジーがここまで来た今、これ以上を超えるものはこの先他にあるのか、という感じですよね。そういった意味で、今後ビデオゲームがこういう風に進化していって欲しいという願望みたいなものはありますか。

Gideon: 自分というキャラクターをゲームの中に登場させる事ができたらすごくおもしろくなると思います。キャラクターに自分の顔のイメージと、ソフトウェアの地図をアップロードするんです。そしてかっこいい武器を手に入れたり、パワフルな技を身に付けていくんです。自分で創造したものをゲームの中に取り入れられることができたら、それも面白いですよね。ロールプレイだけじゃなくて、自分で考案するんです。そんなアイデアからどんなゲームがう生み出されるのかすごく興味がありますね。

Haven: 最後の質問になりますが、俳優としてやり遂げたい事はなんですか。

Gideon: 新しい役を演じるたびに自分に挑戦する事ですね。いい仕事をしたいしその過程でいろんな事を学んでいきたい。僕が学ばなければいけない事は、まだまだ沢山あります。そう思うとワクワクしますね。

Haven: 今日はインタビューに応じてくださって本当にありがとうございました。将来、映画やゲームでの活躍を期待しています。

Gideon: こちらこそありがとうございました。あなた達のような人がいるから僕は毎月家賃を払っていける訳ですよ!


インタビュー by jeriaska. 翻訳:カオル・バートランド. Gideon Emery オフィシャルウェブサイト gideonemery.com.

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